家庭学習で成績を向上させるためはより良い教材を選ぶ必要がある.
良い教材を何十回と繰り返して読み,覚えていければ自然と成績は上がる.
しかし,いざ勉強をしようと思っても自分がやっている参考書が良いものか自信がなく,勉強に手がつかないということが多々あると思う.
参考書は3つの役割に分けて考えることで,簡単に良質な教材と出会うことができる.
この記事では参考書の選び方について詳しく解説する.
参考書には3種類ある

参考書は3種類に分けて考える必要がある.
絶対にしてほしくないのは1冊の参考書ですべてを補おうとすることだ.
一冊ですべての役割を詰め込んだ教材を選ぶとすごく厚くなり,繰り返して学習するには不向きだからだ.
では,それぞれの参考書の選び方や役割について詳しく解説していく.
インプット用の薄い参考書

インプット用の参考書を選ぶコツは薄い,わかりやすい,テストで70点以上とれるものだ.
薄くてわかりやすくても,テストに出ない参考書は役に立たない.
逆にテストで出る内容を100%網羅しようとしている参考書は厚くて繰り返しには向かない.
そこそこテストに出題される範囲が網羅されていて薄くてわかりやすい参考書を選ぶ必要がある.
この「ヒキョーな化学」は僕が高校生の時に使用した参考書だ.
「ヒキョーな化学」は140ページしかないものすごく薄い参考書だが,高校2年生の夏にこの参考書に出会い,何百回と読み込んだ結果,センター試験で僕は95点をとることができた.
広く浅く勉強できる教材を選ぶことが重要である.
基礎知識をつけるときは薄くてわかりやすくてテストにでる参考書を選ぼう.
本当にそんな薄い参考書でも大丈夫なの?

本当にそんなに薄い参考書を選んでよいのか疑問に思う人もいるかもしれない.
では,レシピ本で例えてみようと思う.
大学生になって一人暮らしを始めるときにみなさんはどんなレシピ本を参考にするだろうか?
最初からプロが選ぶような難解な料理本を選ぶだろうか.
基本的な料理がつくりたいのに,ケーキのレシピ本を選ぶだろうか.
絶対に選ぶことはないだろう.まずは「初心者向け(家庭的な)料理本」を選ぶだろう.

その「初心者向けのレシピ本」にモツ鍋のレシピが載っていなかったら,おそらくみなさんはネットで調べてつくるのではないだろうか.
モツ鍋のレシピが載ってないからといって憤慨する人は少ないだろう.
しかし,なぜか参考書については完璧を求めてしまう人が多い.自分が求めている情報が載っていないときに「この参考書はこんなのも載っていないのか全然ダメだな」となってしまい,他の参考書に目移りする人がたくさんいるだろう.
参考書に完璧を求めることが勉強をするときの障壁となる.自分が勉強している参考書に載っていない情報が目に付き,他の参考書にもどんどん手を出してしまい,知識が散漫となってしまうのだ.

さきほど,レシピ本の例えを出したように,あなたが求める情報ばかりが都合よく載った参考書はない.
初学者の参考書はテストに出る7割を抑えているくらいがちょうど良い.
つまり,プロの料理人向けのレシピ本でもなく,ケーキのレシピ本でもなければ,初心者用のレシピ本を選ぶことが重要なのだ.
辞書的に使う厚い参考書

厚い参考書は辞書のように薄い参考書でわからないときに使用する.
しかし,最近はスマホですぐに調べることができるので敢えて購入する必要もないように思う.
また,調べた情報は「①インプット用の参考書」にメモを残しておく.
インプット用の参考書は受験前に毎日繰り返して読むことになるので,そのメモが将来的に成績の向上に直結する.
ちなみに,参考書や教科書に書き込みたくないから「まとめノート」をつくる人がいるが基本的に時間の無駄だ.
「まとめノート」は絶対にやめてほしい勉強法の一つだ.詳しくは今度解説しようと思う.

まとめノートはどうせ薄い参考書の劣化版が誕生するだけだ.
つくるのに莫大な時間を要するため,それをするなら①の薄い参考書に情報を書き込む方が効率があがる.
実際に僕の参考書は書き込みでボロボロとなっているものが多数ある.
アウトプット用の問題集

アウトプットを行う問題集はテストに出る問題が載っているかどうかだ.
テストにでるかどうかなんて先生しかわからないと思っているかもしれないが,僕はテストに出る問題ばかりが掲載されている参考書を知っている.
それは進研ゼミだ.
僕は実際に進研ゼミを利用して中学校では常に3位以内を獲得していた.
まとめ

参考書は3種類に分けて考える必要がある.
1冊の参考書で全てを網羅しようとすることは困難だ.
最初から3冊購入するつもりで準備をしたら,よりよい参考書と巡り会えるだろう.
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